【事例から考えるシリーズ①:介護職の求人】

求人・採用

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具体的な事例から求人募集のやり方を考える、介護職・ヘルパーの求人シリーズ第1回目です。

介護施設の求人募集でよくあるキャッチコピーの1つに、『仕事のブランクがあっても大丈夫です』『ブランのある方も大歓迎!』みたいなものがあります。
この『ブランクがあっても大丈夫・大歓迎!』という言葉で求人募集を集めようとしている事業所の多くが、ある共通するミスをしています。

介護施設で働く介護職・ヘルパーの場合は、次の2つのことからブランクがある人の採用を積極的にしています。
1つは、女性が多いということ。登録ヘルパーとしてパート社員として働く方が多いですし、正社員でも女性が多い業界です。
もう1つは、資格があることである程度仕事ができることの証明になることです。介護職・ヘルパーであれば、介護福祉士、実務者研修、初任者研修といった資格を持っていれば、最低限の仕事を任せることができる考えられます。

1つずつ、もう少し掘り下げて考えてみましょう。

女性が多いこと。
出産を機に退職し、子供が小さいうちは仕事ができなかったけど、子供も大きくなってきたからもう1度仕事をしたい!という人が一定数います。
年金問題など定年後の将来不安を抱えている世代にとっては、家族の中で旦那さんだけでなく、奥さんも仕事に出て稼がないとやっていけないのでは?という切実な悩みや不安を抱えていることもあります。

資格があること。
未経験者を採用して教育して一人前にしていくのは、それなりに企業体力を必要とします。だから、できれば経験者を採用できるに越したことはない。そう考える施設の経営者の方もいらっしゃるでしょう。
その場合、資格をもっているというのは未経験と違って最低限一人で任せられる仕事があると考えられます。
仮にブランクがあっても先輩ヘルパーのフォローがあれば、ある程度は仕事をこなすことができる。これは目先の人手が足りなくて困っている施設であれば、大助かりですよね。

だから、『ブランクがあっても大丈夫!大歓迎!』のようなキャッチコピーが生まれるのです。

しかし、ちょっと待ってください!
実はここまで書いた内容って、完全に「施設側の目線」の話なんです。
「求職者側の目線」ではないんです。

つまり何が言いたいのか?
しばらく家庭に入っていて仕事をしていない人は、働くことに不安を感じているんです。
資格があったって、しばらく仕事をしていなかったら、やっぱり不安なんです。むしろ、資格があるから大丈夫でしょ?って思われることに恐怖すら抱いている。
そんな人が多いと思った方が良いのです。

キャッチコピーとして書くのはいいんです。
でも、こうした求職者の不安を解消できる取組みや仕組みがないと、むしろ『ブランクがあっても全然大丈夫じゃない』『どこが大歓迎なのよ!』という不満を持たれてしまうことに繋がります。

そして、広告費をかけて採用し、少なからず先輩ヘルパーがフォローするという負荷がかかっているのに、数カ月程度でやめてしまう、という事態に陥ることがあるのです。

キャッチコピーとして書く以上、そこには求人企業側の責任が伴うのです。

ブランクがある人に、本当にブランクがあっても心配なく働いてもらうために、どんな取組みをしていますか?
その取り組みをすることで、実際にブランクがあって入社したヘルパーの不安が解消されていますか?

弊社では、取組み内容についてホームページで情報発信するようお伝えしています。
中には、介護職やヘルパーで応募する人は、ホームページなんか見ないから必要ないとおっしゃる方もいます。
それは本当ですか?誰に聞いたんでしょうか?勝手な思い込みかもしれません。

求人広告でキャッチコピーを見て、8年のブランクがあるけど、『ブランクがあっても大歓迎!』って書いてあるし、書いていない他の事業所より気になると思った方がいたとします。
「でも、本当なのかな?実際、どんなことをしてくれるからブランクがあっても大丈夫なのかな?」って不安に思う気持ちがある可能性はありますよね?
そんなとき、この時代です。結構な確率でインターネットで検索します。

で、ホームページもなく何の情報もなければ、「本当か分からないし、他に良いところなかったときのためにストックしとこう」程度の位置づけになってしまいます。
一方で、ホームページを見ると実際の取り組みが載っている。例えば、1か月間先輩ヘルパーが一人ついて、何かあればその場でフォローする体制ができている。
1週間に1回、改善点をフィードバックすることにしている。
色々質問しやすいように、お茶会のような気軽に話せる、有志で集まる場を提供している。
といったことが書いてあったら?

ただ、『ブランクがあっても大丈夫!大歓迎!』だけでは、求人応募は獲得しにくい。
実際に仕組みがなく採用してしまうと、離職率が高くなり、職場の雰囲気が悪くなるだけ。
そうではなくて、しっかり仕組みを作って、それを求職者に向けて情報発信しましょう!というお話しでした。

求人コンサルティング、求人に強い採用ホームページ制作
神奈川県川崎市の株式会社ビーシーソリューション

この記事を書いた人

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馬場 宏

インターネットに情報が氾濫する時代。テクニックやノウハウを追い求める人が多いことを憂う。中央省庁勤務時代に磨いた本質思考を武器に、テクニックやノウハウの背後にある普遍的な考えに基づくコンサルティングとWeb制作を行うことを得意とする。お客様に寄り添いながら、しつもんを駆使して問題解決を行う手法に定評がある。

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