求職者の3つの状態から求人広告を変えて反応を出す方法

求人・採用

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求人広告を見ていて思うのは、毎回同じメッセージ、同じ内容で求人募集をしている会社がほとんどということです。もちろん、うまく行っている求人広告であれば変える必要はありません。というより、変えるべきではありません。

しかし、これだけ求職者側の超売り手市場となり、有効求人倍率もバブル期のピークよりも高くなっている時代に、求人広告を出している企業の大半がうまく行っていることは考えにくいです。結果が出ていない求人広告が大半だと思います。

にも関わらず、求人募集広告の内容を、メッセージを変えずに毎回広告を出す理由は何か?それは、求人広告の出し方が分からない、ということが一番の理由だと思います。では、どのようにして広告を出していけば良いのでしょうか?

求職者が置かれている状態は大きく3つある

まず、求職者の状態によって響くメッセージは変わる、伝えるべき内容は変わるということを理解する必要があります。そして、求職者の状態は大きく分けて3つあります。

その3つの状態とは・・・

1つ目。今現在、同じ業界内で働いていて、現状に何か不満があって同じ業界内で同じ職種で職場を変えたいと思っている。

具体例でイメージすると、例えばとび職で働ているとします。今の会社で上司である職長との関係で悩んでいる。会社に相談しても何も相談に乗ってくれない。とびの仕事は好きだし、このまま続けていきたい。とび職を募集している会社があれば、転職したい。このようなケースです。

2つ目。今現在、同じ業界内で働いているが、今やっている職種以外の仕事に興味が出てきた。でも今の会社では職種は変えられない。同じ業界内で希望の職種で採用してくれる会社があれば転職したいと思っている。

具体的には、現在鉄筋工として働いている。重い鉄筋を運んだり、夏場の鉄筋組みや溶接など建設業の職種の中でも体力的に厳しい。さらに年を取るとちょっと辛そう。他の仕事が楽ってわけではないけど、鉄筋工事の後工程の型枠工事の仕事に移りたい。仕事も見たり、同僚から話も聞いてどんな仕事内容かも分かっている。でも、今の会社は職種の変更は一切認めていない。他の会社で型枠工として雇用してくれる会社があれば転職したい。このようなケースです。

3つ目。今現在、他の業界でまったく違う仕事をしている。しかも今の仕事にやりがいを感じられなくなったり、不満があって、他の仕事を探している。

具体的には、今運送会社でトラックのドライバーをしている。ひと昔前みたいに長距離をたくさん休みなく頑張れば2000万円くらい稼げる時代ではなく、休みは少ない、給料も安いと将来像が描けなくなっている。会社もドライバーに長く働いてもらう制度を考えることより、去る者は拒まずで数年でやめることを前提にとにかく人を雇うみたいな感じで、それもあって仕事を変えたい。同じガテン系で建設業で何か仕事に就ければと考えている。このようなケースです。

同業界同職種で求職している人向けの求人広告

このような求職者は、業界のことも知っているし、職種として仕事の内容も分かっている。問題は、今の会社に対して何かしらの不満をもっていて、それを解消するために会社を変えたいということです。

ということは、伝えるべきは「現状の不満を自社なら解消できる」「不満を解消した上でワクワクするような将来像を描くことができる」ことです。

そのため、例えば事例のとび職なら、とび職が抱く不満をリサーチすることです。リサーチ結果に対して、よくある不満の中から自社はうまくできていることをピックアップします。実際に自社のとび職人が同じような不満をもっていない、むしろとび職人がそこがポイントで自社を選んで入社してくれている、そのようなポイントを見つけ出します。

そうしたら、そのポイントをキャッチコピーや自社の特徴として求人広告に打ち出します。一般化した無味乾燥な当たり障りのないキャッチコピーで求人広告を出すのと、反応が全然違ってきます。

同業界他職種で求職している人向けの求人広告

このタイプの求職者は、業界のことは知っていて、職種として仕事の内容もなんとく分かっています。でも、問題は実際に仕事をしているわけではないので、経験はないということ。とはいえ、まったくの業界未経験者と違って、仕事の内容はだいたい分かっているし、何より仕事をする上でのベースを理解しているので、戦力になるまでのスピードが格段に速い。

会社ごとにある癖みたいなものがあるから、どうせなら業界未経験者の方が良いという会社もあるでしょう。でも、人手がとにかく足りなくて、短期間で戦略になる人が欲しいのであれば、こうした求職者は魅力的でしょう。

この場合は、求職者はやりたい仕事は明確だけど、でも完全に仕事のことを分かっているわけではない。入社してからやっぱりこの仕事は違ったとなるのは、お互いに不幸。例えば事例でいくと、鉄筋工と比べて型枠工の方が将来像が描けると思っていたけど、型枠工も違う問題で年を取ると厳しそうだと、入社後に思われたら大変です。

そのため、伝えるべきは「募集職種の良い点、働くメリット」と「募集職種の大変な点」です。

キャッチコピーでは、他職種と比べた仕事の醍醐味やメリットを打ち出します。仕事内容のところで、良いところだけではなくて、こんな大変なことはあるよ、と補足しておきます。応募数だけであればキャッチコピーの内容を書けば増えます。でも、離職率が高くなっても仕方がありませんから。

他業界で求職している人向けの求人広告

このような求職者は、業界のことも知らないですし、仕事の内容も知りません。自分で調べてちょっとかじった程度のことしか知りません。完全な業界未経験者なのです。そして、彼らは現在の仕事に何かしらの不安や不満を持っています。同業界ではなく他業界に目を向けるということは、業界自体への不安の可能性があります。

ということで、実はこの手の求職者が一番難しいのです。現状にどのような不満をもっているかリサーチするにも、的が絞れないので、一般的な不満や不安、悩みしか抽出できません。これは、本当に難しいのです。

やってみると分かりますが、たいていの場合、条件面の話になります。条件面の違いをメッセージで打ち出すと、他により良い条件面を提示する会社があるとすぐに辞めてしまう。離職に繋がってしまう可能性が高いので、すごく難しいのです。

この場合は、もし既に自社に他業界から職種を変えて入社した人がいれば、その人の変化をキャッチコピーに使うことです。入社して、何がどう変わったか?仕事への取組み、想い、私生活の変化。補足的に、未経験者向けの研修や取組みがあることを書いておきます。

どの状態の求職者からの応募を集めるかで求人広告を変える

このように3つの状態に対して、伝えるべきメッセージが異なります。キャッチコピーとして打ち出すことは変わります。補足して伝えるべきことも変わります。

どのような広告媒体を使うかによって、出せる情報量が異なります。求人情報誌であれば、かなり情報量は限られます。キャッチコピーに注力してください。求人ポータルサイトのようなWeb媒体の場合は、もう少し情報量が出せますので、キャッチコピーの他に補足事項もしっかり載せることができます。あとはキャッチコピーや補足事項で書いた内容に当てはまる状況で入社した先輩の声を具体的な話として載せればいいです。

多くの場合は、この状態の違いを考慮せず、すべての状態の人を対象に求人広告を出してしまうので反応が得られないのです。対象を絞ると、求職者の母数が減って、応募者が減ってしまうと考えるからでしょう。しかし、対象を絞らない方がむしろ応募者が減ってしまうのです。これが、月に30万円や50万円の広告費を払っても応募者が集まらない理由です。

まとめ

・求職者の超売り手市場である現在は、求人広告を出しても反応が取りにくい時代
・求職者の3つの状態をもとに求人広告のメッセージを変える必要がある
・1つ目は同業界同職種からの転職希望者
・2つ目は同業界他職種からの転職希望者
・3つ目は他業界からの転職希望者
・対象をこの求職者の状態をもとに絞ることで応募者を増やすことができる

求人コンサルティング、ホームページ制作
神奈川県川崎市の株式会社ビーシーソリューション

この記事を書いた人

代表写真

馬場 宏

インターネットに情報が氾濫する時代。テクニックやノウハウを追い求める人が多いことを憂う。中央省庁勤務時代に磨いた本質思考を武器に、テクニックやノウハウの背後にある普遍的な考えに基づくコンサルティングとWeb制作を行うことを得意とする。お客様に寄り添いながら、しつもんを駆使して問題解決を行う手法に定評がある。

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